会長挨拶

第36回日本乾癬学会学術大会　会長
池田　志斈

　この度、第36回日本乾癬学会学術大会の会長を拝命しました、順天堂大学医学部皮膚科の池田志斈と申します。大変光栄に存じ、また身の引き締まる思いでおります。順天堂大学が担当させて戴くのは、1997年の小川秀興会長以来、24年ぶりのことです。昨年の第35回学術大会はCOVID-19の影響を深く受け、会の開催自体も憂慮される大変な事態になったと伺っております。同様に本年も、未だワクチン接種の目途が立っておらず、今のところオンサイトとウエッブのハイブリッド開催を想定しております。

　さて乾癬の分野における治療薬・治療機器の開発とその改良は凄まじい勢いで進んでおり、外用・内服薬、光線治療機器、生物学的製剤、顆粒球吸着除去療法など新しい治療法が次々に登場し、リアルワールドでは、それら治療法の工夫や併用など予想しえなかった進化を遂げています。また皮膚科医と他科領域医師との協調による乾癬診療、特に全身性炎症性疾患あるいはメタボリックシンドロームとしての疾患理解と対策、乾癬にともなう心身症状などもホットな話題となっています。最近では、学会内での乾癬類縁疾患の研究拡大、resident memory T cellの概念とそれによる乾癬皮疹の理解、イミキモド塗布乾癬モデルマウスの研究拡大など、臨床基礎研究ともにさらに進化し続けている感があります。本会ではこれらを通覧できればと思います。

　この度は、本会を東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ^®で開催致します。本場所は、京葉線の舞浜駅からディズニーリゾートラインを使用して戴くと直ぐに到着することが出来ますし、東京駅や羽田空港からも近い場所に位置しております。また皆様良く御存じの、東京ディズニーランド^®と東京ディスニーシー^®に隣接しております。9月にはどのような状態になっているか予想もつきませんが、御時間がおありでしたら、これら施設も御楽しみ戴ければ幸いです。では多くの皆様の御参加を御待ち申し上げております。